坐骨神経痛の原因が腰部脊柱管狭窄症であった場合、その治療を行うことで坐骨神経痛が改善されます。
坐骨神経痛の症状によりますが、いきなり手術をするということはあまりなく、保存療法(手術以外の治療の総称)から始めます。
保存療法には薬物療法、理学療法、神経ブロック療法などがあります。
まず、狭窄型坐骨神経痛の治療における理学療法、その中でも装具療法について、お話をしたいと思います。
理学療法には患部を温め電気的な刺激で痛みをやわらげる物理療法、体操やストレッチによる運動療法、そしてコルセットなどを用いて治療をする装具療法があります。
装具療法では、症状に応じてコルセットを使用し、衰えた腹筋、背筋をサポートすることで痛みを軽減できます。
狭窄型坐骨神経痛では、コルセットで脊椎の進展を制限し、後ろに上体を倒したときの痛みをやわらげることが目的です。
あまり長期間にわたってコルセットを着けていると、コルセットに頼って筋力が低下してしまうことがあるので、必ずお医者さんの指示に従って使用するようにしてください。
またコルセットと聞くと硬いものでがっちり固定されるイメージもあるかもしれませんが、坐骨神経痛などに使われるのはメッシュ地など弾力性を持つ素材で作られた軟性コルセットです。
そのほかの治療として、保存療法の中の温熱療法について、お話したいと思います。
温熱療法とは、患部を温めることで血管を拡げて血液の流れを促進させ、痛みやしびれなどの症状をやわらげる治療法です。
病院での温熱療法として以下のような方法があります。
●ホットパック
治療用パック(特殊な泥を木綿の厚い袋に入れたもの)を80℃のお湯で温め、それをバスタオルなどに包んで患部に当てます。
15分?20分ほど温めた後、痛む部分を動かし軽い体操などを行います。
●赤外線療法
赤外線によって乾いた温かい風を患部に当てて、血液の流れを促進させる方法です。
赤外線をあてることで、血行をよくして痛みをやわらげる効果だけでなく、筋肉の緊張をほぐす作用もあります。
ただし、動脈硬化や心臓病、甲状腺機能亢進症などの患者さんには行わない方法です。
●マイクロウェーブ療法
超短波を患部に当てる治療法です。
比較的深い部分にある関節や、その周辺の痛みを改善する目的で行われます。
ただしペースメーカー等、体内に金属が埋め込まれている場合は受けられません。
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